支部長雑感

ソングライター

2018年04月02日

浜田省吾さんは日本を代表するロックシンガーであります。
しかし、ご自身は自分のことを「ソングライター」と称されています。

高校時代に寮生活を送っていた私には、浜田省吾さんの唄は「日常」でした。
寮の部屋には、いつも浜田省吾さんの唄が流れていました。誰かがラジカセで聞いていたのでした。
そして、私もいつの間にか浜田省吾さんのファンになり、70年代のアルバムから最新のものまで買い揃えていきました。
浜田省吾さんの年齢は、私の10歳上でしたので、彼は当時20歳代半ばでした。
2018年現在、浜田省吾さんは65歳ですので、その音楽活動の長さは特筆すべきものがあると思います。

浜田省吾さんの唄の良いところは、歌詞に意味があるということです。当たり前だろ!と言われるかもしれませんが、私は心に響く歌詞が、現代の巷に溢れている幾多の唄にそれほどあるとは思えません。とくにデジタル時代に入り、その傾向はますます顕著になっていったと思います。

昔は、友人とよく語らったものです。
「〇〇のアルバムのB面の2曲目はいいぞ」
「いや、おれはA面最後の曲だな」
このような会話が普通でした。
CD時代、ネット時代に入り、このような会話は絶滅危惧語ですね。

また、30センチのLPレコードが入っているジャケットは、今見ると大きくみえます。
70年代に多くのジャケットデザインを制作した芸術集団に「ヒプノシス」があります。レッド・ツェッペリンやピンク・フロイドなど著名なバンドやミュージシャンのアルバムジャケットを手がけたことで有名ですね。日本では、松任谷由実さんのアルバムジャケットも作成しました。
このような芸術的ジャケット、いいえ「芸術そのもの」はCD時代以後、消滅しました。
「ヒプノシス」の代表作である、ゼップのアルバム「プレゼンス」におけるオブジェ『オベリスク』やフロイドのアルバム「アニマルズ」における『浮かぶ豚』などは、当時、少年であった私を不思議な世界に誘ってくれました。見ていると時間を忘れてしまうのです。

脱線してしまいました。
浜田省吾さんは、恋の歌はもちろん、人生、思想、政治、果ては人間哲学といえるところまで幅広い内容を、ご自身の唄に込めておられます。

確かに、日本語は、母音を伴う文字が殆どで、ロックに歌詞が乗りづらいのです。そういわれてみると、日本の歌手で、ロックのリズムに上手に日本語を乗せて歌い上げる人はなかなか見当たりません。よくある歌い方として日本語を英語の節回しで歌うので意味がよく伝わりません。
この点、浜田省吾さんは、これを見事に完成された先駆者のお一人だと思っております。もう一人は、桑田佳祐さんですね。
もちろん、これは全くの私見ですので、異論、反論はご容赦ください。

浜省ワールドは、その入り口である曲名からして秀逸です。
「君が人生の時」、「愛の世代の前に」、「愛という名のもとに」など、しばらく考えても意味がわからない題名というのは、とても唄の中身に興味をそそられます。

これからの人生においても、浜田省吾さんの唄は、私の「日常」であり続けます。

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