支部長雑感

1対2

2016年03月17日

どのようなスポーツでも、1対2ならば2の方が勝ちです。

武道や戦いにおいて、相手の放つ攻撃技は、必ず「1」です。どんな優れたコンビネーションを駆使しようとも、それは連続する攻撃技のスピードが上がるだけで、やはり「1」なのだと思います。
通常、それに対する受けも「1」です。
1対1は引き分け。

では、受ける技術が非常に高く、「2」すなわち受けと同時に「サバキ」の技術を使い、崩しや体重移動などの動きを「受け」る行為の時に行うことが出来れば、常に有利な戦いになると思います。

よくもまあ簡単に言うなあ、と思われるでしょう。
しかし、芦原空手は、一年を通して常に、受けの稽古とそれに続くサバキの稽古を行なっております。
段々と受けがこなれてきますと、受けの行為の際に余裕が生まれ、併せて更に別の動きを加えたいという欲が生まれます。そうすると、受けを行うと同時に崩しやそれに続くサバキが出来るようになると思います。

私は、サバキを支えるのは、捌く技術ではなく、基本稽古であると思います。そのため、先代館長や現館長は非常に基本を重視されておられたのだと思います。
長年、基本を続けると下半身は強さに加えて柔らかさが増してきます。下半身が強く柔らかくなると腕がとても良く利くようになります。
そのようにして仕上げた身体を駆使してサバキを行えば、1つの攻撃技に対して、2つ以上の動きで対応することができるようになると思っております。

武術家の甲野善紀先生の説かれる技術に「井桁崩し」というものがあります(私は、横着ですがこの技術表現を「身体操作の同時進行」と名前を変えて理解しております)。
芦原空手で長年しっかりと稽古を続けていれば、この「井桁崩し」に対する理解は自明のものになると確信しております。
いつも見させていただいている現館長の動きも、まさしく「身体操作の同時進行」を楽々と行っておられるものだと思います。

毎回で怒られるかもしれませんが、このような技術向上のためには、やはり稽古しかないのではないでしょうか。
その上でいろいろと考え、悩み、果たして技術を作り上げていくことが肝心なのだと思います。
私はそれが楽しくて芦原空手をやっています。

押忍

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