支部長雑感

円環的関係

2023年01月01日

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます

さて、表題の言葉は難しい意味ではありません。
たとえば、人と人との関係、仕事と人生の関係、武道と思考の関係など、およそ物事の関係は、一方通行的なものではなく、互いに影響しつつ、好転していかなければならないものだということです。

長年、芦原空手を続けていくうちに、ある頃から「武道と思考の円環的関係」に気づくようになりました。
稽古を続けていくその中で、人生に役立つ考え方や方法論などを学ぶことができます。またその逆で、日頃の自身の考え方が、自らの空手の技術や戦い方に直結していることを感じています。
これは、なんとも気持ちの良いもので、快感と言えるほどのものです。
武道稽古を続けていく限り、これを感じていきたいと思っております。

人と人との関係も然りです。
人間関係に、一方的な関係はあり得ません。
親子関係、労使関係、上司と部下の関係、売主と買主、お客とお店の人との関係など、一見、上下関係がありそうですが、まったく違います。
立っている場所、すなわち立場が違うだけです。上下関係などありません。
そこに存在するのは、立場の互換性だけです。
立場の互換性とは、すなわち、ある時は此の立場、またある時は其の立場というように、一定の、そして固定の立ち位置があるのではなく、それは常に入れ替わるものだということです。

人と人との関係は、かならず円環的な関係に行き着きます。
人が人を大切にし、尊重し、思いやる。
日常、真摯に努力を続けていくうちに「人はみな同じ、人はみな違う」ということに必ず気づくようになります。
この考え方を大事にして生きていくと、人とのいざこざやわだかまりも無くなると信じています。
いつも主張しすぎて、耳にうるさいとお感じの方も多いと思いまして、小さい声で言いますが、これこそ「価値相対主義」ですね。

今年も「人と人との円環的な関係」を大切にして、毎日を送りたいと思っております。
本年もよろしくお願いいたします

押忍

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源清麿

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