2013年09月15日
再び、私が2級の時に受けた昇級審査のお話です。
1988年11月九州北地区の審査です。
先代館長もお元気で、いつものようにハツラツとされたお姿で福岡にお越しになられました。
審査が始まりました。
今回も受審者が多いです。110名位はいるでしょうか。
まずは、基本を見られます。
基本は、三戦立ちや騎馬立ちからの「突き」、三戦立ちからの「受け」、そして「蹴り」と続きます。
人数が多いので、10名~20名ごとに分けて見られます。
私は2級でしたので、番号は後ろの方でした。
緊張しながらも、みんな一生懸命動きます。
「突き」が終わりました。
次は「蹴り」です。蹴りは、前蹴上(けあ)げから始まります。
前蹴上げが終わったころ、先代館長がおっしゃいました。
「このなかに2級から初段に上がる可能性のある者がいるぞ!」
わたしは、「ふーん、たいした者がいるなぁ。」と思っただけでした。
そして、ちらっと館長の方を見ました。なんと、館長が私の方をジッと見ておられます。
「も、も、もしかしたら俺?」
いきなり心臓がバクバクし始めました。
館長は、もちろん他の受審者も見ておられましたが、私を見る時間が長い気がしました(気のせいだったかもしれませんが)。
次に膝蹴り、前蹴りと続きました。
そして、回し蹴りです。
館長の視線を感じます(くどいようですが勘違いかも)。
回し蹴りが終わりました。
館長は、すぐさま「だめだ、こりゃ…」(本当にこのようにおっしゃいました)と溜息をつかれました。
そして、「○○番!もう一度回し蹴りをしてみろ。」と私の番号を呼ばれました。
「えッ?」
私は、一人で回し蹴りを数回繰り出しました。
「みんな、見てみろ!回し蹴りの膝が内側から出ているだろ!こんな蹴りは効かないんだよ!」と審査に来られている人達に話されました。
結局、その日の審査で2級から初段になった者はいませんでした。
………
回し蹴りは、いろいろな蹴り方がありますが、基本としては、一旦膝が自分自身の身体のラインより少しでも外に出ないといけません。そこから腰を回して、相手の中心線に向かい食い込むように当てるのです。
そうすることにより蹴りが直角に近い角度で相手にヒットします。当然威力があります。初学者の多くは、膝が内側から出て、そのまま相手に浅い角度で当たってしまいます。
茶帯にもなって、そのような間違いをしていたのです。私の稽古日誌には、この前回の審査でも、館長が回し蹴りの角度についてご指導されたと書いてありました。しかし、自分も間違った蹴り方をしていたのにも関わらず、館長のご指導を他人事のように聞いていたのです。
幸いにも、私は1級を頂きましたが、回し蹴りに関しては、一からやり直す気持ちで稽古しました。
先代館長ご指導は、膝の角度や足の開きの角度など細かいご指導が特徴的でした。それは的確で、そして精緻でした。
押忍
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