2014年01月11日
法学者の小野清一郎先生、団藤重光先生及び武道家の佐川幸義先生、中村日出夫先生は、90歳を過ぎ、なおも95歳にして現役であられました。
そして、現役のまま鬼籍に入られました。
私は、この偉大な先生方と比べるべくもありませんが、自分も死ぬまで現役でいたいと切に願っております。
長く現役でいる要件としては、まず第1に、何と言っても健康面及び肉体的強度の維持ではないでしょうか。
頭脳の勝負にかけている人にとっても、脳も肉体の一部であり、また脳自体における運動をつかさどる領域と思考をつかさどる領域は隣接しているということですから、とりわけ肉体的強度の維持は絶対条件だと思います。
よって、長く現役で活動するには、身体・頭脳の両方を継続的に鍛え続けなければいけないと考えます。
しかし、年齢を重ねると、その両方がおっくうになっていきます。
では、どうしたら良いのでしょうか。
それは継続に尽きると思います。
興味深い例として、80歳台の寝たきりの方が、這うように運動を始め、次に手前の電柱から次の電柱までと距離を決めて走り始めて、遂にはフルマラソンまで出来るようになったそうです。続けることです。
ガーッと頑張っては止めて、またガーッと頑張っては止める、その繰り返しではいけないと思います。効果が上がりません。
良く道場生に、「最初は『なんじゃこりゃ』程度のトレーニングから始めたら良いよ」と言っています。
たとえば、腕立て伏せを1日3回するのです。これなら出来ると思います。時間にして、10秒もかかりません。「なんじゃこりゃ」です。
1日24時間中10秒です。これなら翌日も出来ます。翌々日も出来ます。そして、2週目に4回に増やすのです。1回増えただけです。簡単です。ところが、そのようにして続けると一年後には腕立て伏せが50回以上出来るようになってしまいます。
継続を身に着けるために肝心なことは、ただ一つの絶対条件を自分自身に課すのです。それは、なにが何でも毎日続けることです。雨が降ろうが槍が降ろうが続けるのです。
しかし、どうしてもできない日があったら?
その翌日に2日分するのです。
前回のお話で、私は朝の稽古を継続していると申しました。しかし、どうしてもできない日が必ずありました。その時は、用事が分かっていれば前日かそれ以上前に出来ない日の分の稽古を済ましておきました。また突発的に出来ない日があったら、翌日以降かならずメーキャップしました。
そうすることを繰り返していくと、稽古の面倒くささがなくなり、日常の歯磨きや入浴といった必ず行うことと同レベルになってしまいます。
こうなるとしめたものです。もう、継続の苦労はいりません。淡々と日々をこなしていくのです。
面白いことに、腕立て伏せを例にとると、昨日の腕立てと今日の腕立ては、同じことを続けているのに中身が違います。単に回数が増えるだけでなく、質も上がってくると思います。量的要素と質的要素はいつか必ず交差します。しかし、そこで満足せず、量を増やしつつ質を向上させることが肝要だと思います。
第1の要件が長くなりました。
長く現役を続ける要件の第2は、歳をとっても、する事があることだと思います。勤めている会社には定年があります。しかし、人生には途中に定年などという区切りはありません。
冒頭の法学者の先生方や武道家の先生方は、そのお仕事そのものがご自身の生き様そのものだったのだと思います。よって、定年も無ければ、終わりもないのです。終わるとすれば、それは人生の終わりなのでしょう。
山内文孝前支部長も、それこそお亡くなりになる直前まで、武道家であられました。おおげさに言っているのではなく、本当にそうだったのです。
元検事で弁護士の堀田力先生(さわやか福祉財団理事長)が、「名刺両面大作戦」と言うのを主張されています。
これは、例えば、大企業の重役と言った肩書のある方にかぎって、定年を迎えるとガクッと元気をなくし、地域社会ともなじめない生活を送ってしまいます。
そこで堀田先生は、そのような人をなくすために、仕事以外にボランティアなどに積極的に参加し、自身の名刺の裏に「私は仕事の他にこのようなことも行っています」という活動を書きましょう、という運動を行っているのです。
それこそ、自分自身の長きにわたる活動ともなるし、地域や人への貢献にもなるというものです。
目的のある人は、逆にその目的から力をもらい、そのおかげで長く現役でいることが出来るのではないでしょうか。
以上、この二つの要件を常にしっかり守って、私は、自分の精神と肉体を保ち、そして目的を持ち続けて「95歳現役論」を実践したいと、おこがましくも思っています。
押忍
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