2021年08月08日
短い距離の横断歩道の信号が赤です。全く車の往来はありません。そのような時、どうしますか。渡る人もいれば、平然と、若しくは我慢して待つ方もおられるでしょう。
人の見ていないところでゴミを捨てる人、人の見ていないところでゴミを拾う人。
立場の弱い人に優しく接する人、冷たく接する人。
人より儲けたいと思う人、皆で幸せになりたいと思う人。
資本主義社会、自由主義社会が成熟した現代においては、自分と他人とは明らかに違う人間だということが認識されています。他人に迷惑をかけなければ何をしても良いという風潮もあるように思われます。
確かにそのとおりですが、長い人生において、自身の幸せを実現するためには、それだけでは足りない気がします。
私は、人生というのは実際には見えない道を歩いているものだと思っております。果たして、その道が幸福につながっている道なのか、そうでないのか。
それがわかる方法があります。
それは、日常において正しいことを行うということだと思います。それがとても小さい事柄でもです。
こりゃ至極当然な!と思われるかもしれません。
しかし、これは簡単なことではありません。
触法行動に限らず、人のいる場所、おおやけの仕事、立場の違う人との接触等、悪いことができない場面に限らず、人の見ていないところでも正しい自分で居続ける、このことはとても大切な行いであり、幸福につながる道だと思います。
また、自身の心のうちに巣食う邪な心、妬み、自分だけ良い思いをしたい、他人の不幸に対して心の裡で喜んでしまう等の気持ちを、自らの「心の作業」で消していく。これも大事なことだと思います。
日常の小さな正義の積み重ねを続けていくことにより、いつしか気づいた時には、自分の心のなかに大きな正義が宿っているものだということを信じております。
押忍
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