支部長雑感

給料袋

2022年02月24日

空手が好きです。
武道にとても魅力を感じます。
しかし、今でも、自分がどのくらい空手が好きなのか考えることがあります。

普段の稽古の時間、道場生によく話していることがあります。
それは、
「僕は、支部長ほど空手が好きじゃない!」
ということです。
山内文孝前支部長のことです(以下、支部長とします)。

先代館長は言わずもがな、支部長においても、生涯にわたり武道をご自分の中心に置かれました。
長年、支部長の近くにいて、つくづく思い及ばないと感じておりました。それほど、空手に邁進されておられました。

それに比べれば、私の空手に対する気持ちなど、はるか及ばないものだと思います。

しかし、こんな私でも、芦原会館に入門して、空手や武道に惹かれていくのに、それほど時間はかかりませんでした。
こんな世界があるのだと感動したことを思い出します。

会館に入門してからの3年から4年は、それこそ夢中で稽古しました。
その頃の生活は、仕事と空手以外にありませんでした。
朝、自主稽古をして、仕事に行き、仕事を終えて道場に行く。稽古がない日は夜の一人稽古。たまに友人と飲みに行くくらい。
数年間はその繰り返しでした。
仕事と稽古しかない生活をしていましたので、毎月の給与は貯まる一方でした。
その頃、私の部屋のタンスの中には、封の開いていない月給袋が5つ、6つ、無造作に並んでいました。
お金を遣うことがなかったのです。
母が今でも笑いながら、その並んだ封筒のことを話します。

飛行機が飛び立つために滑走路で助走をつけます。離陸は、飛行機が飛ぶために一番力が必要な時です。
しかし、離陸して、しばらくして水平飛行に移ると、あとは離陸のとき程の労力はいりません。空の上で、ゆったりコーヒーも飲めます。

人も、何かを始めるときには、若しくは上達するためには、一時期でもそれに集中する時間が必要なのだと思います。

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