2013年09月12日
前回の続きのような内容です。
「叱る」ということをお話ししたいと思います。
小学生は学校が終わると遊びが主になります。
その延長で空手道場に来ます。
その結果、特に低学年の道場生は稽古が始まってもフラフラします。
叱ります。
誰かが基本稽古で適当に動いています。
叱ります。
技の説明を始めると誰かがおしゃべりを始めます。
叱ります。
このように稽古中ずっと叱っている感じです。
指導に関して、私が一番気を付けているのは礼節です。
例えば、「人の前を横切ってはいけない。」「人に物を渡すとき両手で渡す。」「座っている人に話しかける時は座って、立っている人に話しかける時は立って。」「道場内で、水筒などの水を飲むときは立ったまま飲まずに、正座して飲む」などなどです。
入門間もない少年部の子の例をご紹介します。
少年部 :座っている私に近づいてきて、立ったまま片手で月謝袋を差し出し「先生、月謝!」。
私 :「僕は『月謝』じゃないよ!」と言って、月謝袋を受け取りません。
どのようにするかを教えると、次回からすぐに出来るようになります。
少年部 :「(もじもじしながら)先生、月謝を持ってきました。」
私 :「押忍。」
お互いにちゃんと正座をして向き合います。両手で差し出された会費袋を両手で頂きます。記録をつけ、会費袋にサインをし、両手で袋を返し、それを両手で頂きます。最後にお互いが頭を下げて終わりです。
少年部でも一般部でも同じことをします。
「うわー、めんどくせー」と思わないでください。
ここは空手道場です。礼節を失ったら、ただの乱暴教室になってしまいます。
少年部には指導することが多いです。その子のために指導をします。大人が子供に注意するので対等の立場ではありません。それなのに怒りで頭に血が上り感情的になるのは、大人としても武道家としても如何なものかと思います。
ガーッと怖い顔をして怒ってはいても、心は冷静でなくてはなりません。
また、指導がそう簡単に成果として現れることもありません。
昔、空手には秘技があり、その技をもらうと三年後に死ぬという「三年殺し」というお話がありました(そのような技があるとは思えませんが)。
私は、「三年殺し」ならぬ「三年活かし」を実践するよう心がけています(全くの造語です)。
何のこっちゃ?ですか。
指導者は自ら正しいと思ったことを道場で指導します。特に少年部は言うことを聞きません。今注意されたことをすぐに忘れて違うことをします。
しかし、それで良いのです。
口やかましく言われ続けたことは、頭に残ります。そのことが3年後(3年後に活きる)か5年後、あるいはもっと後になって、徐々にその子自身の行動に表れてくれれば、道場における指導としては大成功だと考えます。その頃、その子が空手をやめていても良いのです。
指導者は道場で一番辛抱する人でなければいけないと思います。
押忍
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