支部長雑感

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2013年10月16日

蹴りは、なるべく目標部位に対して直角に近い角度で当たる方が良いと思います。

問題は、蹴りが相手に当たった後です。
ルールのある試合ならば、蹴り終わった後の軌跡はどうでも構いません。しかし、実戦においては違います。まして、芦原会館にはサバキがあります。

蹴りが当たった瞬間、通常そこで腰の力が抜けてしまい、蹴り足は相手の身体の近くを下に向かって落ちていきます。
力を失った足は、防御力がゼロに等しいです。そこをサバキにおける上段受け、下段払い、抱え込みなどをされるとなす術がありません。サバキの餌食になります。

よって、蹴りは、相手に当たるまでが蹴りではありません。当たってからも油断をせずに、その蹴りが通ってきた軌跡をそのまま戻っていかねばなりません。この蹴り方を身に着けるには、腰の力をつけることです。
しかし、特別な鍛練をする必要はありません。普段の稽古での蹴りの練習の時、蹴り足が、蹴った軌跡をそのまま戻っていく意識を持つだけです。それだけで、徐々に、自分の足が相手の近くに残っている瞬間において、腰の力が残存している蹴り方になっていくと思います。

道場の指導では、相手がサバキの技術を持っていなければ気にしなくても大丈夫だが、相手がサバキを備えているならば、上記のように確かな蹴り方をしなければいけないと言っております。
サバキを修得するということは、逆に捌かれない技術も身に着けることと同義だと思います。

余談ですが、試合ならば、審判が存在します。たとえ、自分が攻撃若しくは受けをしてバランスを崩し倒れたとしても、審判が間に入って相手を止めてくれます。
しかし、日常生活に審判はいません。
例えば、悪い相手に襲われて、仕方なく戦うシチュエーションに追い込まれたとします。その戦っている最中にバランスを崩して倒れてしまったとしたら、次はありません。踏みつぶされるかもしれません。あの世に行くしかないかもしれません。

いかに崩れない身体を作るか。
このような課題が、いつもの稽古の中に存在していると思います。
                           押忍

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