2014年01月21日
小品1
私は小学校1年の頃、家出をしたことがあります。正確には、追い出されたという方が……。
日頃のあまりの態度の悪さに怒った父が、ある日の夕方暗くなってから、私によそ行きの服を着せ、500円札(当時はお札でした)を握らせ、「出ていけ!」と家から私を叩き出しました。
私は、途方に暮れ(いや、暮れなかったかも)、家の前の歩道を歩き始めました。そして、「これから、この500円でどうやって生きていこうか。」と真剣に考えました。
子供の行動エリアは狭く、結構な距離を歩いたと思っても多寡が知れています。
自宅より200メートルほど離れたところにある銀行の看板の下にしゃがんで思案していると、弟を始めとして我が家に住み込んでいる従業員の方々の私を探している声が遠くから聞こえてきました。私は、何故か駆け出して逃げました。しかし、すぐに捕まり連れ戻されたのでした。
その日の夕食がトンカツだったのを何故か覚えています。
小品2
年齢は覚えていません。
自宅のガレージにある父の車で、よく遊びました。車種はクラウンでした。
ある日、車のルーフ(天井)の上に乗り、ボッコン、ボッコン飛び跳ねました。
面白いようにへこみます。
トランポリンのつもりだったのでしょう。
小品3
別の日、父の車の中にいました。
シガーライターを奥に押し込み、発熱させては、その赤くなったライターをジッと見つめていました。
そのうち、その赤く熱せられたライターの先をどこかにジュッとさせたくなりました。
次の日、私は父に烈火のごとく怒られました。
……父の車の室内の天井には、まあるい焼印のような跡がくっきりと付いていました。
小品4
ある日、またまた父に怒られ、タンスに閉じ込められました。鍵を掛けられたのです。
私は泣き叫び、暴れました。しかし、どうすることもできません。出られません。
そのうち、内側の横板に足を置き、反対側の板に背中を押し付けました。そして、足と背中に力を込めました。
バリバリバリッ!
タンスの片方の横板が抜け、脱出できました。
しかし、タンスは使い物にならなくなりました。
小品5
これは幼稚園の時です。
夏休み、手広く商いをしている伯父の家で一か月過ごしました。
仲良しのいとこの兄ちゃん達と楽しく遊んだり、習字塾に通ったりしました。
ある時、伯父の寝室のベッドの横壁に、呼び鈴のようなベルが設置されているのを見つけました。
私は、思わずそのボタンを押したくなり、押してしまいました。
……何の変化もありません。
しかし、ほどなく伯父の家の玄関から数人の屈強な男たちが、ドドドッーと乗り込んできました。大騒ぎになりました。
伯父は、大きな商いをしていたので、私設のガードマンを雇って、何かあった時の用心のため、寝室にベルを設置し、非常事態に備えていたのでした。
「なんでベルを押したんだっー!」と伯父が怒りました。
「う…う…うェーん。だ、だってそこにベルがあったから」
なんという悪い子でしょう。
しかし、かろうじて何とか成長して、現在に至っております。
書けと言われれば、いくらでも書ける私の悪ガキ時代でした。
押忍
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