2014年11月22日
道場生から聞いた話です。
……
その道場生のお姉さんの高校生時代のお話です。
お姉さんは熊本県南にある県立高校に通われていました。
ある放課後、クラブ活動もそろそろ終わりに差し掛かり、日も西に傾いた頃、彼女はグラウンド脇の水飲み場付近で、付けていたコンタクトレンズを落としてしまいました。
なかなか見つかりません。
そこへ、野球部員たちが練習を終えて、グラウンドから戻ってきました。
部員たちは、下を向いて何かを探している彼女を見つけました。
「どうしたの?」
「コンタクトを落としてしまいました」
「そう…」
「大変だねえ」
おそらく野球部のみんなは疲れていたのでしょう。
彼女のことは気にはなっていましたが、それぞれの用事ために散会していきました。
しかし、ひとりの野球部員が、彼女を気の毒に思い、一人だけ残って、落ちたコンタクトを一緒になって探し始めました。
夕暮れが迫り、地面も見えにくくなってきました。
なかなか見つかりません。
そして、辺りは暗くなりました。
それでも、彼女とその野球部員は、ずっと探し続けました。
……
それから年数がたちました。しかし、お姉さんにとっては忘れることのできない出来事だったそうです。
この野球部員のお名前はMさんといい、現在、熊本県議会議員をされております。
数年前、このお話を当のM議員さんにお話すると、
「ああー、そんなこともありましたね。」と全く威張るそぶりもなく、笑顔で応えられていました。
人格的に、本当に信頼のおける方であります。
……
それくらいのこと誰でもするよ、と言いたい方もおられるとおもいます。
しかし、少年時代、学生時代というのは、社会的になんの利害関係も未だ発生しておらず、自己の自我がそのまま行動に表れます。
その人の、裸のままの人格が身体の外に徴表されるのです。
ですから、政治家がかつて善い行いをした、という話ではないのです。
逆に言うと、そのような良い資質を備えておられたので、乞われて政治家になられたとも言えるのではないでしょうか。
このところ、地方議員そして国会議員の不祥事が続き、その政治家としての資質を問われることが多くなってきています。何のために政治家になったのかな、と疑いたくなるような政治家も多くいます。
しかし、今回のようなお話を聞きますと、権謀術数渦巻く政治の世界にも、人間として優れた資質をお持ちの方もおられるのだなあ、捨てたものじゃないなあ、と嬉しく思います。
押忍
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