2024年03月26日
写真やスマホで撮った自分の顔は、真面目な顔、笑っている顔、穏やかな表情、おどけた態度など、おおよそ良い感じで写っているものです。
逆に、怒りの表情、悲しい表情、憎しみの表情、嫉妬している表情などを写した自分の顔はほとんど見たことはないと思います。
日常生活において、明るい表情と暗い表情とどちらの顔が多いでしょうか。
なぜこのようなことを言うのかといいますと、私は、自分の日頃抱いている感情(それを映し出す顔までも)が自身の人生を照らす光や暗い影になるどころか、寿命にも影響するのではないかと思っているからです。
熊本に「ビヤホールMAN」というお店があります。ここは熊本で一番歴史のあるビヤホールです。
そして、このお店のマスターはMさんという方です。
マスターはこの3月で90歳の卒寿をお迎えになられました。
この方は、以前より沢山のメディアに取り上げられ、また、何度も熊本の地方テレビ局に出演や取材を受けておられます。
特に、テレビ朝日の番組で4年前の1月に放映された、明石家さんまさんがMCを務められた「さんまのじもキャラGP」という番組に出場されて、そして見事優勝されました。
マスターがなぜにここまで注目されるのか・・・。
それは、マスターの人格、態度、笑顔だと思います。
とにかく明るく、優しい、そして誰にでも親しく接する方です。
多くの熊本の人は、そんなマスターの魅力に惹かれて、足繁くこの「ビヤホールMAN」に通います。かく言う私もその一人です。
マスターはとても90歳には見えません。メチャクチャにお元気です。「お元気」というと何かお年寄りの割には元気で・・・という感じを抱かれると思いますが、そうではなく、年齢とは違うところで、永い若き時間を生きておられるというのが適切な表現かと。
ご自身は「健康な体に産んでくれた両親に感謝している」とおっしゃっていますが、私はそれだけではないと考えます。
それは、笑顔、優しさ、気遣いなどの人としての心構えが大いに影響する、病気にならない健康体の維持だと思います。
……
総じて、私は「人はこころの生き物である」と思っています。
かつて読んだ記事で、日本の歴史上、はるか昔の時代より今日まで、一番長寿の職業は僧侶だと書いてありました。
なるほどと思います。
僧侶が長寿なのは粗食を続けているからだということはすぐに思い浮かびますが、私はそれだけでなく、思考や日頃のものの考え方が寿命に結びついているのではと考えております。
僧侶としての修行又は修業を通じて、今日冒頭に書きました「怒り、悲しみ、憎しみ、嫉妬」など、いわゆる悪感情を自身の心から排斥し、心の安寧を図り、心安らかな境地に至って、その心で毎日を過ごすことで、気がつけば病気もせず、気がつけば歳を重ねているのではと思っております。
とすると、これは僧侶だけにとどまらず、私達も、日頃の心がけや鍛錬などにより、明るく、元気に、人に優しく接する、人の喜びを自分のことのように喜ぶなどの生活を営むことで、その努力のご褒美に、人生を永くそして幸福に送れるのではと思っています。
そう、ビヤホールMANのマスターのように。
押忍
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