2024年10月27日
眼の前で起きることや相手との会話などにより、自身の感情が動きます。その動きには、良いものも悪いものもあります。
そして、眼の前の事象が動いた際、普通はすぐに反応を起こしてしまいます。これは当然のことです。
しかし、出来事に対する反応から及ぶ効果については、即行すぐの対応で良い結果が出ることは少ないのではないでしょうか。最悪の事態、撤回の余地のない結果が伴ってしまうこともあると思います。
逆に、たとえば、反射的に怒りの感情が沸き起こった時、すぐに「怒り」を表すのではなく、①平静を装う、②辛さを耐える、③逆に相手を気遣うなどの態度を取るなどの行為を選ぶならばどうでしょう。
それは、怒りの矛先である相手の感情が、後になって、すなわち、時間や場所の移動などにより相手の心が別次元になった時、「自分も悪かったかな」、「ひどいことを言ってしまったな」などに心が変化することもあるのではないでしょうか。
感情を表に出すことにほんの少しの時間差を作ることで、得心、平和、温厚、安寧の訪れがやってくることも多いのでは。
自身の感情の発露に時間差を設ける。
これは、訓練次第で身に付けられるものだと思います。
学問の習得、武道による鍛錬、禅の修行など、いろいろな方法があるのだと思います。まして、日頃ハードな仕事に従事されている方々、特に相手のあるビジネスに就いておられる方々は、それだけでも精神修養につながる毎日を送っておられると思います。
そして、その結果、この身につけた平静力と申しますか、鍛錬力と申しますか、そのような「力」は間違いなく、己の人生の上で大きな武器になると思います。
もっと言い換えれば、この技術は「相手を思いやる心」になると思います。
自身の感情を感情のままに己の体外に発現させるというのは、社会生活を送るうえで、相当な障碍になるのではないでしょうか。
自分が他の人より多くの我慢をしているということは、それは損ではなく得であり、ひいては徳を積むことにつながるのだと思っております。
押忍
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