支部長雑感

熊本地震から1年

2017年04月18日

昨年4月14日は前震、16日は本震でした。
一年が経ち、記念式典も熊本各地で行われまいた。
多くの苦悩と悲しみが思い起こされました。

熊本は、今、復興の真最中です。
いたるところが更地になり、また、新しい建物が建ち続けています。
多くのビルやマンションには幕が掛かり、工事関係のトラック、ダンプが道路を走り、建設機械の動く音が四方から響き渡り、そしてそれらに携わっている多くの関係者が忙しく行き交っております。
非常に市井は賑やかです。
1ヶ月もその通りや地域を車で走らないでいると、景色が全く変わってしまっているほど、建物や道路が変化しております。

私も現在、なんとか日常生活が平常に戻り、みなさんと笑顔で話ができるようになりました。
しかし、話をする人たちの笑顔の裏に、それまでの苦労や苦痛が刻まれ、これからの生活にまだまだ不安が残っているということが感じられます。

日常の大切さを教えられた震災ですが、人の苦悩は他人にはわかりません。
その、人の思いが分かるようになるためにはどうしたら良いのでしょうか。この「人の思い」は、同じような苦痛を味あわないと理解できないのでしょうか。
私は、自身の普段の努力で、それはカバーできると思います。努力する過程で心の重さや大切さを感じることにより、人に対する理解はより高められると思います。

ところで、熊本城の今を、映像でごらんになられた方も多いと思います。加藤清正公による築城後、約400年間で今回の地震による被害が最大のものとなりました。
天守閣の惨状、多方面に亘る石垣の崩落など、これらの修復には20年を要するとのことです。

20年!大変です。

しかし、その大変さが、逆にそれを励みとして、熊本の人にはひとつの目標ができました。
完全復活した熊本城を自分たちの目で見るということです。

私は20年経つと70歳代です。
私も「復活した熊本城を見る」を目標にしました。
具体的には、復活なった熊本城の春を、夫婦で散策し、桜を愛でるというものです。
というのも、実は、昨年4月2日という震災の直前に、満開の桜をまとった熊本城を、結婚26年、初めて夫婦二人で歩いたのです。熊本城の桜は見事です。三の丸から二の丸を通り本丸を眺めながら、桜の馬場で一服したのでした。
その時、「良い思い出になったなあ」と二人で話したものでした。

それから10日余り、新しい緑の色に模様替えをしたお城が、地震により大きく崩れてしまいました。
私たち夫婦は、その花見の直後の崩落ということで、よりショックでありました。なので、より強く、再び熊本城を二人で歩くという気持ちが湧いてきたのです。
熊本城と一緒に頑張って歩んでいきたいと思います。


「日常の大切さを思い、そして長い目で人生を見つめる」
熊本地震とその後の1年は、このことを私たちに教えてくれました。

押忍

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