支部長雑感

空手の日常性

2017年04月28日

芦原会館では、前蹴りも重視しております。
普段の稽古でも、前蹴りは必ず基本に入っておりますし、サバキの練習においても欠かすことがありません。
ストッピングという芦原空手の技もあります。

日常生活において危難に遭遇した場合、相手の力量は勿論わかりません。
どのような技をもっているのか、殴りかかってくるのか、組み付いてくるのか、凶器を取り出すのか、全く分かりません。
そのような時に、空手の試合のように、いきなり身体を大きく開いて繰り出す回し蹴り主体の戦い方は危険だと思います。
例えば、回し蹴りを仕掛けた時、ナイフでボディを刺されることがあるかもしれません。

私たちは、日常生活では靴を履いています。靴にはそれなりに硬さがあります。
危難に遭遇した時、その靴の先端で、相手のスネを思い切り蹴るというのは、とても有効だと思います。無理にみぞおちなど高いところなど蹴る必要はありません。
思うに、普段から真摯に鍛錬や努力を続けているような人は、他人を襲うようなことはありません。
したがって、人に危害を加えるような輩は、身体を鍛えたり、スネを鍛錬したりはしていません。人を襲うような卑怯な奴のもろいスネを前蹴りで蹴ることは、かならず効果があると思います。

今回は前蹴りを例えにしました。
先代館長や現館長は、前蹴りに限らず、常に日常生活において使える空手の技を道場生に指導をされております。決して、試合でしか使えないような技に特化した教え方などはされません。
私も館長のご指導に倣い、実生活からかけ離れた空手は役に立たないという考えから、普段の稽古では、前蹴りなど「イザという時に使える」技の練習とそれに対するサバキの習得を継続しております。

「空手は日常」だと思います。
日常生活で使えてこそ、本当の空手ではないでしょうか。

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